こんなにあるの?【外皮計算方法】利用目的ごとに使い分ける外皮計算方法とは?

設計や建築工事を行う上で、もう避けては通れなくなってきた「外皮計算」

業者に頼もうとしても、そんなに予算かけられないし・・・自分でできるか・・・

これからは木造戸建てであれば、少し時間をかけてみると意外とできます!

では外皮計算って色々あるみたいだけど、ソフトを買ったほうがいいのかな?勉強すれば電卓でできるものなのか・・・。

それよりも、評価協会のサイトからエクセルをダウンロードして、入力すれば出来ますよ!

物件の状況や、計算者のスキルによって計算方法が選べるので、あまり経験がなくてもとりあえず頑張ってみればできます!

今回はその外皮計算の方法を教えます!

目的別に選ぶ外皮計算書とは?

評価協会のサイトにある「外皮計算ガイド(2020年1月28日現在)」より

●初心者向け・・・とにかく簡単に計算したい!というの計算方法は

木造戸建て住宅(当該住戸の外皮の部位の面積等を用いずに外皮性能を評価する方法)

●まあまあ知ってはいるけど、細かいことをするのが面倒な方の場合は(一定に知識を有している方)

木造戸建て住宅(仕様選択型)

これがスタンダード。でも面倒な外皮計算書。詳細に条件を設定して計算したい

木造戸建て住宅(標準入力型)

の3種類があります。すべてエクセル入力です。

どれも計算結果値から1次エネ計算書の作成ができるし、販売されている外皮計算ソフトを使っていっぱい表が並んでいて面倒には見えません。

ファイルを開くとシートごとに入力する項目があるのと、入力例が記載されているシートがあるので、とりあえずやってみよう!と挑戦してみれば意外とできますよ!自分は初めてでRC造のマンションをやりましたけど(笑)時間がかかったけどできました。

あと、

RC造の場合は

RC造等共同住宅(標準入力型)

があります。

↓忘れてはいけない。これがないと入力が始まらない計算シートです。↓

部位の熱貫流率計算シート(木造用・RC造用)

各計算方法ごとに特徴を紹介!

木造戸建て住宅(当該住戸の外皮の部位の面積等を用いずに外皮性能を評価する方法)

その名のとおり、外皮計算なのに外皮の面積を使わないで行う計算です。

用意するものは、図面、断熱材の熱伝導率・窓とドアの熱貫流率がわかるカタログコピー(JIS名称で数値が明記できるなら資料は必要ありません)といったところでしょうか?

ただし、木造住宅専用なので、一部鉄骨などの構造部材を用いる場合は使用できません。

断熱性能等級4を取得する「外皮面積を用いない外皮性能」を評価する方法

※1次エネ計算書を作成する場合、この計算書を使って作成することができるけど、いきなり1次エネ計算書のサイトへ飛んで外皮計算書なしに作成することも可能です。(2020年3月現在)

木造戸建て住宅(仕様選択型)

エクセルシートの計算書は開口部(建具・ガラス等)の仕様をプルダウンにて選択することが可能な形式です。ただし、細かい決まりがあるので入力は簡単でもできないこともあります。

仕様ごとに決められた性能値を採用するものです。個別に性能値を入力することは
できません。つまり、商品名は使えません。JIS名称で選択入力していきます。

部位ごとに断熱材のみの性能で計算されます。(断熱材以外の性能を算入することは
できません。各部位の層構成をすべて使っての熱貫流率は算出できません。例:合板、せっこうボード、仕上材など・・・)

断熱材が複層になっている場合(付加断熱など)には計算できません。

GL+400 を超える基礎立ち上がり部分(基礎壁)の計算はできません。

ほんと単純な形の現代木造住宅であれば、画期的で簡単な外皮計算だといえますね。

※仕様選択型の外皮計算書であって、断熱性能等級の「仕様基準」ではありません。←自分が最初に間違えて覚えたことです(笑)

木造戸建て住宅(標準入力型)

これがスタンダード!この計算書を使って申請を出している業者もかなりいます。経験値が上がればこれで仕事ができるかも!(笑)

図面・カタログコピーを使って、各部位の面積や数値を算出し、熱貫流率 U 値および日射熱取得率 η 値を直接入力する形式です。

複数の断熱材を組合わせる場合など、より詳細な計算が可能です。

かなりやりこめば、詳細まで計算ができますが、やりこめばやりこむほど間違えた時のダメージが大きいです。なので計算を行うときは、「木をみて森を見ず」にならないように、なるべく単純なアウトラインで面積を出して、層構成も少なめに計算に入れるようにしましょう。

庇の検討をすると大変ですよ!(笑)デフォルト値が一番です。

外皮計算で等級4以上のUA値を目指す♪審査を通過するための事前準備と考え方【木造住宅の場合】

RC造等共同住宅(標準入力型)

RC造共同住宅の他、木造の共同住宅等(共同住宅、長屋、店舗併用住宅)で使用できます。自分は初めて外皮計算を行ったのが、このRC造でした。今思えば逆にそれがためになったのかもしれません。基本的な外皮の部位の出し方と、「構造熱橋」という、柱や梁などの線熱貫流率を計算します。※ 木造の共同住宅等の場合は、構造熱橋部は考慮しないため、「構造熱橋部シート」を使用しません。

RCは基本図面のほか、断熱範囲図という図面が必要になります。断熱範囲図をもとに、熱橋の数値や長さなどが決まっていきます。また、しっかりと数値を拾いつくしている人もいれば、部位の取り方(例えば屋根部分については梁を水平にとるか、熱橋ごとに方位でとるかなど)様々な考え方があるので、設計者の意図によって算出方法が変わってきます。

共同住宅の場合は、隣り合う・上下しあう住戸で温熱を分け合ったりするので、理解するまでは少々時間がかかります。戸数が多ければ多いほどまとまったタイプがあるので、タイプごとに住戸の計算をすることができます。なので性能評価でよく使われる計算書です。

各住戸ごと、各階で構造が変わったりするから細々と大変ですけどね・・・(笑)

↓RCの計算をする前にまずはこの本を手に入れておきましょう↓(どの計算もですけど)

建築物省エネ法第30条・第36条に基づく認定に係る技術的審査マニュアル(2017 住宅編)

部位の熱貫流率計算シート(木造用・RC造用)

屋根・天井・外壁などの各部位の計算をするならこれが一番。というか避けては通れません。

以前は各計算書と同じファイルにありましたが、別でダウンロードするようになりました。

きっと部位の熱貫流率を入力したら自動で外皮計算書に反映されると思ってしまう人が多かったのでしょう。修正したのに数値が変わっていない!といった混乱を避けるために、外皮計算書と別でダウンロードされたのかと思います。

その名の通り、各部位(屋根・天井・外壁・外気に接する床・その他床 など)の部位の熱貫流率を算出するものです。この計算書が基本中の基本とも言えます。

まとめ

今回は、木造・RC共同住宅などの外皮計算方法について紹介しました。

初めての方でも時間をかければしっかりできます。

困ったときは評価協会のサイトにあるQ&Aや、サポートセンターなどに相談してみてはいかがでしょう。

それでもできない、面倒だ。お金を払ってすぐやってもらいたい。とお思いの方は外注に頼んでみましょう。

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