外皮計算で等級4以上のUA値を目指す♪審査を通過するための事前準備と考え方【木造住宅の場合】


外皮計算は省エネ基準の中で必要とされる計算の一つです。

長期優良住宅制度や住宅性能評価、住宅性能証明・ZEH基準、BELS評価書、フラット35Sの省エネ取得など、どれも「住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号)第3条第1項の規定に基づく評価方法基準(以下「評価方法基準」といいます。)第5の5-1に定める断熱等性能等級の等級4又は5-2に定める一次エネルギー消費量等級の等級4若しくは等級5の基準」に適合することが条件とされます。※等級を求めないで自己評価で終了する案件は除きます。

今回は木造住宅を基本に、外皮計算を作成するまでに審査通過となるための考え方と、要点をまとめてみました。

外皮計算プログラム・省エネ計算代行♪面倒な【住宅性能評価】や【住宅性能証明】・【フラット35】のご相談について

外皮計算書を作成する前の準備と考え方について

外皮計算書を作成するために、まず準備をしなければならないのは

  • 申請書類
  • 設計内容説明書【自己評価書など含む)
  • 図面等

この上記の内容と、外皮計算書が整合していれば良いだけです。

これが基本的な考え方です。

それでは整合させるためには、それぞれどのような内容を盛り込むかを説明します。

申請書類

申請内容は申請書に記載されている項目を埋めるだけです。

計算で必要な地域区分が確認できるよう、建物の所在地を明記します。

(これは簡単便利♪外皮計算に使われる【地域区分】の探し方)

建築物の規模や敷地状況(敷地面積の根拠となる求積図があると尚良いです。)、長期優良においては資金計画などもあります。

フラットや現金取得者向け新築対象住宅証明などの場合で、竣工後の申請可能な場合は、必ず仕上等で隠ぺいされる、施工中の工事写真は撮っておきましょう。

中間検査が含まれる場合がありますので、工期などを考えておおよその中間検査の時期も検討しておきましょう。

設計内容説明書(自己評価書など含む)

設計内容説明書は申請先のフォームがあるので、審査機関のHPからダウンロードなどをして記入するだけです。

外皮計算を用いる場合は、「性能基準による場合に適合」か「使用基準による適合」の欄があります。該当する項目にチェックを入れたり空欄を埋めれば大丈夫です。その際、図面等に記載されている内容と整合していなければいけません。

以下は性能基準による適合に必要な内容です。

図面等

外皮面積に必要な図面等とは、

「申請や計算に記載されている内容で施工されるか?」を確認するために必要となります。

図面等は基本的に外皮計算を行うための根拠として、

  • 配置図(敷地面積・方位)が確認できる。
  • 平面図(建物との方位の関係・面積・サッシとドアのWH寸法など)が確認できる。
  • 立面図(外壁の外皮面積)が確認できる。
  • 矩計図(外壁・床・基礎の外皮面積の確認ができる高さ寸法・断熱材・計算に使われる各部位の層構成・基礎の高さ)が確認できる。
  • 基礎伏図(基礎断熱の範囲と長さ・仕様)が確認できる。
  • 添付資料(断熱材の熱伝導率・サッシやドアの熱貫流率・ガラスの日射熱取得率)が確認できる。※1次エネ計算書の場合はその他設備の内容が確認できる資料も必要

が必要となります。

上記の記載図書を外皮計算書と整合させることです。

※「外皮面積を用いない外皮計算」は外皮面積関係は必要ありません。

では各図面ごとに要点をまとめましょう。

配置図

配置図は、純粋な外皮計算のみでは必要ありませんが、添付しておいたほうが良いでしょう。

建物と大まかな方位(方角)が確認できれば大丈夫です。

敷地面積や建物の規模が必要な場合、添付は必要です。

敷地面積や建物の面積が申請通り整合しているかの確認のため、添付資料として「敷地求積図」や「確認申請第3面」を用意しておくと確実です。

平面図

必要な要件として、

  • 方位(建物との角度)
  • 床面積は面積計算の根拠(屋根や天井断熱の面積、ユニットバスが床断熱か基礎断熱か、玄関土間の面積根拠)
  • サッシとドアのWH寸法など(寸法は計算書と同じ数値で記載があるとスムーズ。開口寸法の場合はおおよそWは40mm、Hは70mm程度の差があっても大丈夫)
  • 複数のサッシで、熱貫流率や日射熱取得率がそれぞれ違う場合は、計算書と整合するように、それぞれのサッシやドアに確認しやすいよう、仕様を記載する。
  • サッシとドアの熱貫流率とガラスの日射熱取得率は、JIS名称で記載すると添付資料を提出しなくて済む。※ただし商品名等は検査の時に確認できるように記載しておきましょう。
  • 複雑な形状の場合は、天井高さを記載。
  • 「外気に接する床」や「バルコニー部分」等は、範囲と面積根拠を記載。

外皮計算における方位と角度の考え方と表示方法

簡単♪外皮計算に使われる断熱材の熱伝導率は?記載方法や探し方

簡単に見つけられる♪外皮計算に使われるサッシの熱貫流率は?ドアの熱貫流率は?

立面図

外皮面積の根拠となる外壁を記載しましょう。各方角ごとに面積根拠を図示します。

その横や、図面の横などに「計算表」を作成して、外皮計算書と確認できるようにしましょう。

基礎の高さがGLより400mm以上の場合は基礎を「基礎壁」として400以上の部分を面積として算出しましょう。(基礎断熱は前週の基礎が対象。床断熱の場合は基礎断熱となる玄関土間やUB下部の基礎断熱が計算対象となります。)※床断熱の場合の基礎断熱は「日射の当たらない基礎壁」が発生するので注意。

屋根断熱や勾配天井の場合は、勾配根拠を記載。

建物がコの字の場合など、方角において重なる壁や袖壁部分等は、忘れずに面積を算出しましょう。

矩計図

基本的に外皮面積の高さ根拠と断熱材の仕様と種類、各部位の層構成の確認を行います。

  • 外皮面積の高さ根拠。
  • 断熱材が建物全体を包むように連続している。(連続した断熱境界)
  • 床断熱か基礎断熱かがわかる。
  • 断熱材の種類と厚さが計算書と整合している。
  • 各部位の層構成
  • 断熱材が繊維系の場合、防湿規定に準拠しているか?(通気層・防湿フィルムまたは定常計算や内部結露計算)
  • 基礎の高さ。400mm以上か?
  • 基礎の立ち上がり厚さやGLからの基礎土間天端の寸法、断熱方法
  • 外壁の部位計算で石こうボードが計算に含まれている場合、石こうボードを天井断熱材か屋根断熱材まで張り上げているか?

以上の記載は最低限必要です。

ほかに

外皮に接する床の層構成

バルコニーの層構成

などの記載が必要となります。

基礎伏図

基礎断熱部分の仕様と範囲を記載します。

立上りの基礎断熱の厚さと断熱材の種類、外側と内側の基礎(と基礎断熱)の長さ

外側に断熱する際は基礎の深さ寸法が必要です。

高さが異なる場合は断面を明記しましょう。

※基礎断熱の場合は、玄関土間以外「密閉措置」の記載が必要となります。(基礎断熱密閉措置 気密パッキン)や(気密テープ)等の施工を確認。

添付資料

各部位で使用される断熱材等、計算書に使われる材料の熱伝導率が確認できるもの。

サッシとドアの熱貫流率とガラスの日射熱取得率が確認できるもの。

防湿措置で、計算を使う場合の計算書と各部材断熱材の透湿抵抗や透湿抵抗比が確認できるもの。

となります。

基本的に部材や断熱材のメーカーのカタログコピーなどです。

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まとめ

以上、外皮計算を行う前の基本的な準備です。

これだけそろえればあとは計算書に必要な数値などを入力するだけです。

今回は木造住宅を基本的にまとめましたが、RC造の場合もおおよそ同じ考え方で、

  • 申請書類
  • 設計内容説明書【自己評価書など含む)
  • 図面等

上記の内容と、外皮計算書が整合していれば良い

ということです。

あとは余裕をもって安全側の数値を使って計算すれば、等級4以上のU値は余程のことがない限り適合します。

外皮計算書においては、無料のエクセルを提供しているサイトがありますが、転用禁止なので頑張って探してください。

※住宅の外皮平均熱貫流率及び平均日射熱取得率(冷房期・暖房期)計算書

で検索ヒットするはずです。

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